ウィッグのナチュラル株式会社

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自毛で作るウィッグにする自髪の長さはどれくらいあればいいの?

どのくらいの長さがあれば、自毛で作るウィッグやヘアピースができるのでしょうか?

電話のご相談で一番多い質問です。一番心配な点です。

では、このブログでは、できるだけわかりやすいように写真でご説明いたします。

製品にする自毛の長さは20㎝以上必要です。長ければ長いほど、汎用性に富む(いろいろなヘアスタイルに使える)ウィッグに仕上がります。

自毛で作るウィッグ必要な髪の長さ

【完成品より長い髪が必要】
完成品の毛長さは、お預かりした髪の長さよりずっと短くなります。というのは髪の毛はベースネットに結び折り返すからです。制作上のかつらウィッグの毛長さは短い方を10㎝から15㎝でベースネットに結び折り返します。≫短い方は最低10㎝必要です。短い方の髪の長さは10㎝が標準仕様です。

<かつら・ウィッグ完成事例>
例1)切った髪が45㎝の長さの髪:長い方が30㎝短い方は15㎝となります。あるいは長い方を35㎝、短い方を10㎝などで作成します。長い方と短い方の長さの差がたくさんある方が、完成品の髪の長さは長くなりますが、根元はボリューム感があるけれど、毛先がスカスカした感じになりがちになります。

自毛で作るウィッグ髪の植え方

自毛で作ったTP100R-mono 折り返しの部分は13㎝程度、長い方が30㎝程度

基本は、背中にかかる髪が、肩甲骨よりも下までありますか?

現在お客様の頭頂部(頭のてっぺん)から髪の長さが、現在何㎝ありますか?メジャーで測ってみてください。

ショートボブ
カット後の髪の長さ ショートボブ

やはり、カットした後の残す髪が耳に少しかかるショートヘアでも、頭頂部(頭のてっぺん)から髪の長さ18㎝~20㎝くらいは欲しいと思います。ショートボブスタイルになると25㎝は残さないとできません。

カット後の髪の長さ ショートヘア

そうなるとやはり肩甲骨より長いとなると最低でも45㎝くらいはないと、自毛で作るウィッグの材料になる20㎝以上にはなりません。

カット前のヘアスタイルは、ロングのボブスタイルでした。カットした髪 20㎝から30㎝。あまり短い髪が入っていないいい原毛になります。

髪がボブスタイル(毛先がそろっているヘアスタイル)ならば20㎝ピッタリでもいい製品が完成しますが、レイヤースタイル(段々が入っているスタイル)ならば、その中に短い髪がかなり含まれてしまうことになりますから、実際に使える20㎝以上の髪の量が少ないと思われます。

ナチュラルの小さいヘアピース(TP1 TP10 TP20 TP30 TP40)なら作れるとは思いますが、ベースのネットが手のひらサイズのくらいの普通の大きさのヘアピース(TP100BR TP100R-mono TP200BR)になると髪の量が不足するかも知れません。もちろん、フルオーダーで頭の型を取って作る方法もあるので、この限りではありません。

 

その場合、不足する髪をお客様の自毛に似た髪質の工場の手持ちの髪を足して、製作することができます。

では、実際に写真をご覧ください。お客様の自髪(自毛)の長さと比べてみて、判断していただきたいです。

ケース1:毛長さが35㎝。下のモデルさんくらいの長さだと、全然足りません。

35㎝(実際の現在の髪の長さ)ー25㎝(カット後の自毛の長さ)=10㎝(カットして、自毛のウィッグに使う材料になる髪の長さ)

カットできる髪の長さが10㎝以内になります。これではできません。

医療用ウィッグ医療用女性用子ども用
頭頂部から35㎝ この長さではまだ不足

ケース2:40㎝のミディアムロングボブスタイル ギリギリ作成できます。

40㎝(実際の現在の髪の長さ)ー20㎝(カット後の自毛の長さ)=20㎝(カットして、自毛のウィッグに使う材料になる髪の長さ)

ただし、残す髪の長さが20㎝とかなり短めの設定です。後ろの髪が刈り上げっぽくなります。

下の映像は、中のスライダーの線をドラッグしてビフォーアフターが見られます。画像が表示できていない時は、ページの更新をしてください。

Before ImageBefore Image
かなり短いショートヘアになってしまいます。

上記のモデルさんの仕上がりは別のブログで写真付きで解説しています。

50代のスタッフ(縮毛矯正)が自毛で作るつけ毛を作成しました。

ケース3:製品を作ることができるギリギリの長さ

45㎝(実際の現在の髪の長さ)ー25㎝(カット後の自毛の長さ)=20㎝(カットして、自毛のウィッグに使う材料になる髪の長さ)

しかし、レイヤーがたくさん入っているロングです。カットした髪の長さが20㎝あっても、短い髪がその中にたくさん含まれることが多い毛束になります。20㎝より短い髪は、使えないので、梳いて捨てられます。残った20㎝以上ある髪で、作成するので、髪の量が不足する可能性があります。

小さい製品であれば、自分の髪だけで完成します。しかし、大き目の製品は、工場の似た髪を不足分足して、完成になります。

オーダーメイドウィッグかつら
約45㎝ たくさんのレイヤーが入っています。

ケース4:超ロングのボブスタイル 充分な長さ

60㎝(実際の現在の髪の長さ)ー25㎝(カット後の自毛の長さ)=35㎝(カットして、自毛のウィッグに使う材料になる髪の長さ)

35㎝の材料の髪は、折り返ししてベースネットに編み込まれます。ですので、製品にすると半分なら18㎝~長めの20cmのとてもいい製品が完成します。

ナチュラルKISS人工毛ファッションウィッグかつら
約60㎝

ケース5:毛長さ70㎝の超ロング 若干レイヤーあり いい製品が完成します。

70㎝(実際の現在の髪の長さ)ー25㎝(カット後の自毛の長さ)=45㎝(カットして、自毛のウィッグに使う材料になる髪の長さ)

45㎝の材料の髪は、折り返ししてベースネットに編み込まれます。ですので、製品にすると半分なら23㎝~長めの30cmのとてもいい製品が完成します。

約70㎝

この超ロングの方の仕上がりは別のブログで写真付きで解説しています。

お客様モデル ロングな髪をバッサリとカットして、その髪でヘアピースを作成しました。

自毛で(地毛)で作るかつら・ウィッグ・ヘアピースの詳細はこちら

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