ウィッグのナチュラル株式会社

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50代のスタッフ(縮毛矯正)が自毛で作るつけ毛を作成しました。

うちのスタッフが、コロナで美容院に行くのを我慢していたら、いつの間にかだいぶ伸びてきたので、カットしてその自毛でつけ毛を作ってみました。

このくらいの長さの髪をカットしたら、このくらいのつけ毛ができるというのを実証実験モデルになりましたので、皆様の参考になれば幸いです。(スタッフ談)

50代で髪は子供のころから多め、くせ毛が強く、数ヶ月おきに縮毛ストレートパーマをかけています。今回は、パーマをかけた直後。さらに白髪も結構あるので、ヘアマニキュアで白髪を染めています。(この条件をよく覚えておいてください。)

今回は、肩より長くなって季節は夏で暑くて我慢ができなくなったところで、自毛をカットしました。

この時点で、頭頂部の毛色と毛先の髪の色は2トーンくらい違います。根元は暗い色で、毛先はキューティクルが薄くなっているので、ブラウン色になっています。良くご覧になってください。これは、みんなそうなっています。

頭頂部からの髪の長さは、約40㎝ありました。肩甲骨より上の長さになります。かなりギリギリの長さです。欲を言えば、あと5㎝は伸ばしたほうが、使いやすいウィッグができます。

カット前に、黒いゴムで見えにくいですが、カットできるぎりぎりの長さを決めて10ヶ所程度に分けてくくります。

そこから、下のようにバッサリカットしました。できるだけ、ウィッグにする原毛の長さをできるだけ残すようにしたので、ヘアスタイルは、襟足が刈り上げとなりイマイチ(笑)ですが、すぐに伸びてくるからと、本人は気にしておりません。

つまり、もう少し髪を長く残したいとなると、この長さでは、カットした髪が20㎝以下になってしまうので、今カットができないということになります。

髪の長さでいうならば、ショートボブ(ほほのくらいの長さのヘアスタイル)までカット後の髪の長さが必要なら、カットした髪の長さは、それに足す20㎝以上必要ですので、このスタッフよりもっと長く伸ばしてください。肩甲骨より下までの髪の長さがあれば、だいたい大丈夫です。上の写真で説明したら、洋服の切り替えライン(チェックの柄)より長いと大丈夫でしょう。

これで、原毛がこのくらい調達できました。毛長さは、作れる長さのギリギリ20㎝オーバーから長くとれた頭頂部で30㎝くらいでした。

これを工場に注文して、2ヶ月くらい待ったら、指示通りのつけ毛が完成してきました。それが下です。

長さはつけ毛の長さをできるだけ残して、完成品は15㎝から20㎝くらいの毛長さになっています。

この完成品を、襟足につけてみました。今は、自毛の長さは短すぎて似合いませんが、もう2ヶ月くらいのばしたら、なじんでいい感じになるはずです。

完成品のつけ毛のほうは、工場にて原毛を処理後、髪をベースネットに縫いこみます。その時折り返しの逆毛で、髪が絡まらないように、キューティクルをある程度そぎ落としコーティングの処理をします。そのため黒染めマニュキュアもはがれ、さらにキューティクルも少しそいでいます。そのため若干明るい毛色になっています。白髪も出ています。これはほとんどの製品でこうなります。

さらに毛先は毛の根元より1~2トーンくらい明るくなっています。毎日のブラッシングやシャンプーやパーマなどで、このように毛先が明るくなっているのです。これも皆さんこうなっています。

ですので、この場合、つけ毛も、完成後毛染めが必要になります。

自毛で作る襟足ウィッグ
襟足は自毛で作るつけ毛をつけています。フラッシュ撮影

 

時々、お客様の中に、出来上がった自毛のウィッグが少し明るい色になっているため、「これは私の自毛じゃない、ナチュラルさんは、私をだましていませんか?返金してください。」などと言われる方がいますが、そんなことはありません。返金もできません。

若干色目が明るくなるので、ヘアカラーで整えるの必要になる人が多いようです。

できたTP300に自毛と同じヘアマニキュアを施しました

そこで、この自毛で作ったTP300に同じカラーのヘアマニキュアを施しました。さらに毛先をカットして整え、ヘアアイロンで装着後、自毛と一緒に髪を整えました。

今度は、本当に完成品です。最初に撮影した時より3ヶ月ほど髪を伸ばしてから装着したので、とてもなじんで良くなりました。

TP300カラー済み装着後
TP300襟足ウィッグを自毛と同じヘアマニキュアで染めました。もうつなぎ目はわかりません。

自毛で作る襟足ヘアピース(エクステ)TP300

今回、スタッフは多毛族(笑)だったので、頭頂部のヘアピースではなく、襟足のつけ毛(エクステ)でしたが、春ころから自毛で作るウィッグやヘアピースのモデル募集をした案件が、続々完成してきておりますので、実例を近いうちにお写真でお見せできます。しばしお待ちください。

自毛で(地毛)で作るかつら・ウィッグ・ヘアピースの詳細はこちら

襟足ウィッグを帽子の下に使う(全かつらの代用)

抗がん剤の副作用による脱毛にこの襟足ウィッグを帽子に縫い込み、帽子の後部から出すと、まるで髪がある人みたいに使えます。真夏の汗をかく時期に全かつらをできるだけ被りたくない、外出先で帽子を脱がなくてもいいような場所しか行かない(例えばスーパーマーケットに買い物程度)という人に、このような使い方があるのをご提案します。

前髪が気になる場合は、別売りの既製品前髪ウィッグを帽子の前裏に縫い込むと本当に涼しい、軽い、お出かけウィッグになります。

医療用帽子(抗癌剤脱毛・円形脱毛などの患者様用)室内室外用帽子

 

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