男性に被ってもらいたい、オーダーウィッグとはどんなものでしょう?女性目線で検証します。
このブログの筆者は、女性です。女性目線で・・・・つまり、男性のお客様には、厳しいことも書かせていただきます。ですが、これを読んでから、購入するのと、知らずに自分の勝手な判断で購入するとでは、段違いの結果になると思います。
弊社にも、男性社員がおり、長年のオーダーメイドウィッグ愛用者が数人います。毎日、その方がたを拝見して思うことを連ねさせていただきます。もちろんこの社内の男性社員の方々は、かつらの会社の社員ですから、一般人ではありません。かつらのプロなんです。
ですが・・・それでも、面と向かって言えないけれど、教えてあげたいことがあります。なので、この内容は一般のかつらユーザーの男性にも言えることなので・・・
貴方の年齢やお顔立ちや背格好にピッタリのものを被ってほしい。
当たりまえでしょう。と思いますが、やはり、みなさん若作りしたがります。ちょっと若く見えるならOK。最高です。ですが・・・。やはり、結構、いやかなり若く見えるウィッグを作る人が多いのです。
1:額の生え際の高さが若い時と同じのままではありませんか?
額は年齢が行けば行くほど広めな方が、自然です。額は広い方が、人相的にもいいのです。パッと見、額の狭い中高年男性は、了見が狭い狡猾な印象を人に与えてしまいます。
眉山の上のラインに小指の下のラインをあてて、指が何本生え際までに入りますか?指の太さもありますが、40代までなら最低指3本 50歳以上なら最低指4本以上の額の広さが欲しいところです。
前髪は、半分以上かき上げた感じにして、流して欲しい!額が見えるようにして、しっかり眉毛を見せてください。そのほうが素敵です。セクシーです。オールバックもOKです。
額が全部隠れる今時男子のヘアスタイルがOKなのは、男性なら20代までにしていただきたい。ジャニーズや韓国K-popアイドルのようなヘアスタイルをまねしないでください。
2:かつらの白髪の量が少なすぎる。
これは、50代以上のユーザーさんに言いたいことです。
人は普通40代後半から白髪が出始めて、50代には、少ない人でも3%~多い人は30%くらい白髪があるものです。60代以上になったら30%~80%くらいが白髪っていうのが普通です。
なのに現在注文が入る男性用のオーダーメイドウィッグは、白髪の量が少ない人が多いです。確かに毛染めしましたって感じになり、遠目に見ると20歳くらい若い感じになりますが・・・これはいけません。
そばに立った時にお顔や首の皮膚のたるみやしみしわなど隠せないものに対比して、若々しすぎる黒々した髪。痛々しく見えます。頑張りすぎは危険。女性からみたら近寄りたくない感じになります。
注文時に、オーダーメイドかつらの下から見える自毛の白髪の量より少し少な目に注文しましょう。ナチュラルサロンへお越しいただければ、お客様の自毛の白髪の量が何%なのか、判断できます。
例えば、自毛の白髪の量が、30%くらいなら、ウィッグは15%~20%くらいの白髪の量で注文してください。今まで使っていたかつらの白髪の量が2~3%なら、急に増えてもおかしいので、頭頂部は5%程度。もみあげと周囲部は自毛にとけこむ15%~20%で作成してください。これなら素敵でダンディな大人の男が出来上がります。
しかも、かつらの白髪の量が極端に自毛の白髪の量と差があると、自毛の毛染めの期間が少しでも空いてしまうと、かつらが黒、自毛が白とぱっきりラインができてしまいます。かつらばれの元になります。ご注意!
3:多すぎる毛量に注意。年齢に合わせたご注文を!
年齢別の最適な毛量をここに表にしておきます。男性バージョンです。女性はもっと多め。
多すぎる毛量の注文者がとても多いんです。弊社の美容師さんは、お客様のご意見が一番と思って、似合わないけど多めの量で注文を受けています。面と向かってバンって言えないんです。なのでお客様がこのブログで知ったからと言って、ご注文ください。
この毛量は、ナチュラル(株)のウィッグのみの毛量です。他のかつら会社の毛量とは違いますので、他社のかつらにはこの毛量を言っても正しい量ではないので、あしからず。
20代~30代男性に推奨毛量 | 80%~70% |
40代男性に推奨毛量 | 70%~60% |
50代男性に推奨毛量 | 60%~50% |
60代以上男性に推奨毛量 | 50% |
若いときからの長年かつらユーザー様にありがちなミスです。心あたりはありませんか?40代なのにかつらの毛量90%だ!なんてことありませんか?おかしいですよ。
サロンの美容師さんは、制作後、お客様からクレームを入れられたくないのです。今まで通りのふさふさウィッグで満足しているお客様に、あえて毛量を減らして、「やっぱり今までと違う!おかしい。」などと言われたくないのです。だから、今まで通りの毛量で作成しようとします。それではだめ。
同級生の現在のお顔を思い出してください。比べて自分はふさふさ過ぎませんでしょうか?毛量が多い。これが一番かつらばれしやすい原因になります。遠目に見て、「向こうから、かつら被っている人がやってくるぞ~」になっていませんでしょうか?自分の目がふさふさに慣れすぎて、いつの間にか、同級生と比べてかなり多めになっていることに気が付かないのです。勇気をもって、毛量は減らしましょう。
4:年齢合わせて、ゆるいパーマヘアがおススメ
ストレートのヘアのままではなく、中高年なったら、少しウェーブがかかっているヘアスタイルの方が、自然です。さらさらヘアが似合うのは、40代前半くらいまで。
なので、ナチュラルサロンで、ウィッグに緩めのカールになるようにパーマをオプションでかけてください。緩めなので、数ヶ月でカールが取れて、ストレートっぽくなるでしょう。なので半年に一度くらいでいいので、パーマのかけなおしにサロンへお越しください。
カールがあると、シャンプー後、手櫛でドライヤー乾燥でOKです。手入れも楽になります。少しヘアスタイルが乱れているくらいの方が、より自然で素敵に見えます。緩めのウエーブヘア。とても素敵。かっちり決まりすぎないよう、心がけてください。
5:ウィッグのヘアカラーを怠らないで!
注文時ナチュラルでは、一般的にお客様の自毛をサンプルとして少しいただき、工場でその髪色に合わせて毛染めした髪をウィッグに植えて完成させます。なので、黒髪であっても、毛染めされている髪になります。
なので、使っていくうちに次第に褪色して、明るい毛色になってきます。新品から約1年程度は、あまり感じませんが、1年を過ぎると急に明るい髪色になっていきます。なので、1年たつ前に最初のヘアカラーを施して、その後は、3~4ヶ月おきにカラーを繰り返さないと、自毛の髪色と比べてウィッグは明るい色になるので、そこにラインが生まれ、かつらばれします。
時々、かつらではない人、自毛の白髪染めが退色して、栗毛色の高齢者の男性がいますが、これもはっきり言って違和感があります。もしかしたら奥さんと同じ毛染め剤で染めているかも知れないと思われるおじいさんに出会うと、毛染め剤くらい自分専用を買ってもらってよ~っと哀れに思ってしまいます。
もしくは、人相によってはヘアカラーをわざと明るい色にしている自信過剰な男に見えてしまします。それに近い印象を与えてしまうので、退色したかつらもヘアカラーを怠らないでください。
職業上、明るい色目のヘアカラーをする人は、もちろんそれはそれで定期的にヘアカラーをしないといつの間にか、金髪ヘアになってしまいます。やりすぎは、おかしい。心得ておきましょう。
年齢にあう自然さが、結局は一番素敵にみえると女性は見ています。
ヘアスタイルはこちらを参考に選んでみてください。