ウィッグのナチュラル株式会社

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がんを罹患 治療を頑張っている人からのお声

ナチュラル(株)では、創業時から医療用のかつらを販売しています。その中でたくさんのがん患者様のお客様からいただいた、お声を少しずつですが、掲載させていただきます。現在同じ状況で頑張っている患者様にとって、共感や支えや目標になっていただけたら幸いです。

1:43歳 女性 乳がん 手術・抗がん剤・分子標的治療を終え、現在ホルモン治療中

乳がんと診断されたのが5年前。当時子供は6歳と1歳。下の子の断乳が完了して、生活も気持ちも少し落ち着いた頃でした。右の乳房になにか当たるものがあるような気がして病院に行くと、乳がんです。と診断。本当に突然のがん宣告に、夢だったらと現実をなかなか受け入れられませんでした。

ですが、何も自分を立て直しできないままに、すぐに全摘手術を受けて、その後も抗がん剤が始まり、心がずっと不安定なままでした。なのでちょっとしたことで、家族にあたってしまい、何度も何度も夫婦喧嘩をしていたと思います。実家の父母にもそのたびに心配をかけてしまいました。子どもたちも小さいながら、母親である私の顔色をうかがうようなしぐさや言動がたびたびあって、気が付くと、泣きながら子供たちに謝っていたことがありました。母親が泣いている姿を見せることも、ダメだと思っていても、我慢できないくらいになっていました。

術後は、鏡に映る自分の胸を直視できなくなりました。悲しくて悲しくて、なんで私が・・・と思うばかりでした。

抗癌剤で髪が抜けはじめると不安定さはピークになりました。夫がネットで見つけたナチュラルでウィッグを購入して、寝ているときもできるだけ外さずに生活していました。上の子は私がかつらをつけていると分かっていたと思いますが、「ママかわいいね。」と言ってくれて、下の子は変わらず「ママ・ママ」と頼ってくれる姿に、ずいぶん癒されました。

荒れる私を一番支えてくれたのは、やはり夫です。がんになる前より、家事育児を黙ってやってくれるようになりました。抗がん剤治療で体が重だるく、横になる以外何もできない頃は、仕事から帰ってきて、夜8時くらいから寝るまで家事育児のほとんどを頑張ってやってくれました。近くに住む義理の母も家事育児を手伝いに何度も来てくれました。感謝しかありません。

なので、病気になったことは辛い経験でしたが、不幸だとは思っていません。病気になったからこそ、分かった家族の大切さ、命の大切さに気付かされ、そして支えてくださった周囲のたくさんの人たちに感謝できるようになった自分がいます。日々生かされていることに感謝しています。

今は、何気ない日常の小さなことでも、「楽しい。」「嬉しい。」「美味しい。」「ありがとう。」と考えられるようになったと思います。もしかしたら、がんを経験したことで、より幸せや豊かさを感じられるようになったかもしれません。

2:35歳 女性 悪性リンパ腫 摘出手術後 抗がん剤治療中

がんになった時、家族が大パニックになってしまったのもあり、周囲の友人や職場の人への伝え方が分かりませんでした。ただ、やはり家族だけの秘密にしていては、仕事も上手くまわりませんし、メンタル的にも暗くなったりして辛くなってしまいました。何より嘘をつかなくていけないことが、一番自分を苦しめました。なので、一番迷惑かけてしまう職場から、少しずつ病気のことを伝え始めました。

職場の人は、最初に嘘をついて休んだりしたことには理解をしていただけ、「遠慮せずに最初から言ってくれたらもっとサポートできたのに、水臭いわね。」と言ってもらえほっとしました。

特に仲の良い友人などは、驚いて泣かれてしまったり、しばらく距離を置かれたりすることもありました。おそらく、なんと声をかけたらいいのかわからなったのかもしれません。

今は、2人に1人ががんになるのです。明日は我が身かもしれないのです。誰がなってもおかしくないのだから、周囲の誰もがなっても、いつもと同じように接して欲しいです。特別なことではないと。周囲から過剰に反応されると、患者はさらに良くない状態になるような気がします。

今は、抗がん剤治療で数日具合の良くない日だけ休ませてもらい、家事も母や夫に手伝ってもらって、ウィッグをつけて仕事に復帰しています。職場には理解いただけ完全復帰できるまでは、パートにしてもらって、治療が終わって元気になったら正社員に戻してもらえるようになりました。色々考えすぎてナイーブになりすぎるのは、時間がもったいないと思います。

私が何より臨んだのは、がんになる前と同じ生活です。自分ががんになって初めて分かったことは、がんになったからと言って世界はすぐに終わらないし、毎日はずっと続いていくということです。がんと共生しつつ、がん患者が気兼ねなく生活してしていける世の中になることを願っています。

3:56歳 男性 胃がん 手術後 抗がん剤治療

数年前から胃が調子よくないとは思っていました。しかし、それは年だから、何か食べても重いな、もたれるし、時々きりきり痛むのも、普通の胃もたれで、悪くても潰瘍があるくらいだろうと考えていました。会社の年1回の検診時に胃がんが発覚。色々かんがえる時間もなくすぐに入院、切除でした。

がんの顔つきはそんな悪いほうでもないようでしたが、転移予防のために抗がん剤を打つことになりました。髪が抜けるし眉もなくなりますと言われて初めて職場にいくのにどうしようかと思いました。

ネットで「かつら 抗がん剤」と調べたら、医療用かつらは、ほぼ女性の写真ばかり、男性の分は大手のかつらメーカーしか分かりません。値段が張りそうで怖いと思って、口コミサイトで見かけたのは30万円~。高い。

なので次の日、病院に電話したらがん相談支援センターがあるから来てくださいと言われて、相談しに行きました。支援センターの棚にあった、たくさんのパンフレットの中から、男性用で15万円。ネットで見ても写真も自然でいい感じの数社を見つけてもらってやっと安心しました。

できれば、患者はみんな情報欲しいと思っていると思うので、病院側にはこういう情報提供をしている場所がありますよくらい、一言教えて欲しいものだと思いました。忙しすぎてできないのかもしれませんが。

職場には、髪がなくて帽子を被って出勤すると、ほとんどの人がどうしたの?と聞いてくるのです。入院していたことは、知っているはずなのに。なので、帽子を外して少ししか残ってない髪を見せて「こういうこと!」と説明しないといけません。

やっぱり面倒だと思い、すぐに病院で見つけたパンフレットの医療用ウィッグを購入しに行きました。眉の書き方も美容師さんに教えてもらいました。かつらは、結構上手に作ってもらったので、同じ部署の連中には褒められました。たまにあう他部署の人や出入りする業者さんには、少し違和感があるかもしれないですが、頭のことを言われなくなりました。

やっと心の安寧が戻ってきました。休んで迷惑をかけた職場の人。心配してくれた家族。治療をしてくれた医療者。ウィッグを上手に作ってくれた美容師さん。みんなに感謝しています。まだ治療も続きますがよろしくお願いいたします。

オーダーメイドウィッグかつら男性用女性用お子様用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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